■入院3日目 ~手術の次の日~
7:00AMに起きる。心配していた痛みも空腹感もそれほどではなく、思ったよりもグッスリ眠れた。朝食は全部食べられた。採血、レントゲン、ガーゼの交換を午前中で終え、晴れて病院内自由の身。午前中はベッドでゴロゴロと本を読んで過ごす。お昼を食べた後、1階の売店へ。寝たり座ったりしてるより、立ってる方が腰を圧迫せず楽なことに気づく。でも歩くのはモタモタ。スリッパを擦って歩く。手すりがありがたい。紙コップ自販機でコーヒーを買うが腰を曲げると痛い。ひざを曲げて腰を落とすような感じで何とかコップを掴む。暇だー。持ってきた本も全て読み終わり、することがない。今回の入院は“脱テレビ”ということでテレビは見ないと決めていた。パソコンを出しゲームをするも全然面白くない。で、この原稿を書き始める。看護師さんに見つからないように(見られたら恥ずかしい)、廊下を背にして外を見ながら書く。知らない間に日は沈み夜景に変わっていた。腰の重い感じもかなり楽になった。すり足しなくても歩けるけど、いつもの歩幅ではまだ歩けないといった感じ。おしっこの痛みもほとんどなくなった。夕食を食べ終わった頃、カミさんが来てくれた。明日の退院の準備ということで、洗い物や読み終わった本などをカミさんの電動車いすの後ろに引っかける。あー、これで毎日カミさんに来てもらったことになっちゃうよー。でも理解してくれて、協力してくれて本当に感謝。そして入院している間、イレギュラーに朝晩とカミさんの手伝いに来て頂いたヘルパーさんにも感謝。そうやって考えるとこの「骨髄移植」ってチームプレイだなって改めて思う。骨髄バンクがあって、手術する病院があって、コーディネーターさんがいて、先生がいて、看護師さんがいて、家族がいて、友達がいて、ヘルパーさんがいて、そして僕もその中の一員として関わらせてもらう。
これから手術を受けるドナーさんへ。頼れるチームメイトがバックアップしてくれるから安心して下さい。例えるなら、あなたはロケットのパイロット。大勢のスタッフの細心のバックアップによって、安心して宇宙に旅立っていける。そして貴重な体験をし、無事に帰還してください。
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